料理に出汁は欠かせませんよね!昆布の種類や簡単すぎる出汁の取り方、出汁を取った後の昆布の無駄にならない活用法をお伝えします!
昆布とわかめとの違いを説明できますか?昆布の栄養成分、美味しい昆布の選び方やおすすめの保存の仕方なども調べてみました!
昆布の簡単な出汁の取り方や、出汁を取った後の活用法!
うまみ成分がたっぷりとれるのは昆布出汁ですよね!昆布にはたくさんの活用術があったり、栄養価が高かったりといいことばかり。今回は昆布について語ってみたいと思います!
昆布は生産地によって呼び方が変わります。利尻昆布、日高昆布、真昆布、羅臼昆布などがそう。昆布は寒い海でしか育つことが出来ませんので、産地は北海道が多いですね。
煮物に適している昆布
昆布には種類が色々ありますが、使い方を昆布によって変えるとより美味しくなりますので参考にしてみてください。
日高昆布・・・日高沿岸で取れる昆布。関東では一般的に出汁を取る為に使われる昆布ですが、煮て食べても美味しいです。出汁を取って、煮物にも活用できる便利な昆布です。
長昆布・厚葉昆布・・・釧路から根室にかけて取れる昆布。昆布巻きやおでんのタネなど、煮込んで作る料理に適しています。
出汁を取るのに適している昆布
真昆布・・・函館から室蘭にかけて採取されている昆布。関西では高級塩昆布の原料として知られている昆布です。上品で甘みがあり、澄んだ色の出汁が取れます。
利尻昆布・・・稚内沿岸や利尻島、礼文等島で取れる昆布。上品で塩味の感じる、取れるのは澄んだ出汁。
羅臼昆布・・・知床半島や羅臼町沿岸で採取される昆布。味が濃く、香り高い出汁が出る昆布。少し濁った出汁。
昆布の失敗しない出汁の取り方!
上手な昆布の出汁の取り方は、水出しよりも煮出すことだと思います。昆布に火をかけてじっくり出汁を煮出すことで濃厚な出汁を取ることが出来ます。
昆布のうまみをスムーズに引き出すには、時間と温度に気を付けて出汁を取ること!失敗しない出汁の取り方を説明します!
①充分に出汁を取る為に、昆布を30分以上水に浸して柔らかくしておきます。これだけだと昆布の出汁を水出しで取ったことになります。
②1リットルの水なら1時間くらいかけて、中火よりも弱いくらいの火で沸騰する寸前まで煮ます。強火で一気に沸騰すると、昆布のうまみ成分がしっかりと抽出できませんので、ゆっくりとお湯の温度を上げていくのがポイント!
③沸騰する直前で昆布を取り出します。昆布をぐつぐつ煮てしまうと雑味やえぐみが出やすくなってしまうので注意しましょう。煮物に適した昆布ならいったん取り出して料理をした方が美味しいですね。
昆布の出汁はなるべく新鮮なうちに料理に使用した方がいいのですが、水出しでも煮出したものでも冷蔵庫で3~5日ほど日持ちします。煮出した昆布の出汁は、粗熱を取ってから冷蔵庫へ入れるようにしましょう。
私は出汁を取った後の昆布は、カラカラに乾燥してミキサーにかけて昆布パウダーにして調味料として使っています。ふりかけにしたりチャーハンに入れたり、納豆に入れたり、使い方は多岐に渡ります。出汁を後の昆布は粉末にすると塩分は感じなくなりますが、昆布そのものを手軽に食べることができますので、なんだか得をした気分に!
しっかりした昆布の出汁を取るのは和食の基本!でも、昆布の出汁を取ったり粉末を作ったりするのがちょっと面倒だなと感じるときは、次の方法で出汁を取って料理に活用するのも一つの手!
簡単!便利!昆布の出汁の取り方!
昆布の出汁は美味しいのですが、出汁がとれるまで時間がかかると思いませんでしたか?実は短時間でもしっかりした出汁がとれるんですよ!早速その簡単すぎる出汁の取り方をご紹介します。
短時間で昆布の出汁を取るには、水ではなくお湯に浸してください。気を付けることは何もありません、お湯に昆布をただ浸けるだけです。しかも時間はたったの10分だけ!
昆布・・・10㎝×10㎝ 1枚
水・・・500ml
①水を沸騰させ、火を止めたら日高昆布を入れ、10分浸す。30分くらいでも美味しい出汁が取れて、すぐに料理に使えます。
②出汁が取れたあとの昆布はた食べやすい大きさに切って冷凍していくと、食材としてさらに使いやすく、保存も効きます。一度火を通して加工していますので、冷凍保存は1か月を目安にしてください。
昆布の両端に1㎝間隔で切り込みを入れておくと、さらに時短になります。とろみが出てきたら出汁が取れた証拠。簡単ですよね!粗熱を取った昆布だしは冷凍して保存できます。密封して2週間で使い切ってくださいね。
私がよく作っているのは、出汁がらの昆布と水煮の大豆を醤油とみりんの味付けで佃煮にすること。同じ材料で炊き込みご飯にしても美味しいですよ!おこげもしっかり出来ますし、おにぎりにしても美味しいまま!おすすめなので作ってみてくださいね。
昆布とわかめの違いってなに?栄養成分や便利な保存方法!
同じ海藻でも、わかめと昆布の違いは説明出来ますか?昆布は褐藻類(かっそうるい)コンブ科、わかめは褐藻類アイヌワカメ科。褐藻類とは、褐色をしている藻のことで、藻の中でもとても大型になるものに対して「褐藻類」と分類しているそうです。
昆布とわかめは同じ海藻なのですが、種類が違うんです。昆布は寒い海の北海道が産地ですが、わかめは日本のどこの海でも生育が可能です。昆布はたんぱく質、カルシウム、鉄、ヨウ素、食物繊維、ビタミンA、ビタミンB2など、豊富な栄養価が含まれています。
昆布にはうまみ成分であるグルタミン酸を多く含んでいるので、出汁を取るのに利用されますよね!グルタミン酸はもともと私たち人間の身体の中のたんぱく質の一部です。人体のたんぱく質は約20%。たんぱく質を構成するのが、鎖状につながった20種類のアミノ酸。アミノ酸のひとつがグルタミン酸なんです。
一方、わかめは低カロリーで食物繊維が豊富。わかめのその植物繊維には、アルギニン酸が多く含まれています。
昆布はぬるぬるしているのが特徴ですが、わかめはシャキシャキ。昆布は高級な食材ですが、わかめは比較的安価な食材。比べてみると違いがはっきりしていることに気付きました。
昆布の選び方・扱い方・保存の仕方
高級食材の昆布。購入するときにどんなものを選んだらいいのか、どういう保存をしたらいいのか、昆布に関する基礎知識をご紹介します。
昆布はよく乾燥していて、肉厚で香りがいいものを選ぶと間違いがありません。色なら濃い緑色でつやがあるものがよい昆布。黄色っぽいものや黒すぎる昆布は高級な昆布とは言えません。昆布についている白い粉は「マンニット」と呼ばれる甘みのある炭水化物の一種。これも昆布のうまみ成分ですね。
昆布を乾燥させると水分と共にマンニットが表面に抽出され、結晶化されて白い粉が吹き出たように見えるんです。このマンニットがしっかり付いている昆布を選ぶのがおすすめです。
昆布の扱い方は、簡単ですがコツがあります。うまみ成分のマンニットがなくなると昆布の味が落ちてしまいますので、水で洗い流さないこと。そして昆布は自然乾燥していますので、砂やほこりが付いているかも知れません。表面を軽くふき取ってください。固く絞った布巾やキッチンペーパーを使用してくださいね。
湿気は昆布の天敵!昆布の味を損ねないように、湿気のある所での保存は避けましょう!私が昆布を保存するときは、昆布を10~15㎝くらいの長さにキッチン用のハサミで切って密封できる保存袋に入れて冷蔵庫に入れています。試してみてくださいね!
まとめ
- 煮物に適した昆布は日高昆布、長昆布、厚葉昆布。
- 出汁を取るのに適した昆布は真昆布、利尻昆布、羅臼昆布。
- 昆布は褐藻類コンブ科。わかめは褐藻目ワカメ科。
- 昆布の表面の白い粉はうまみ成分の「マンニット」。
普段使っている食材ですが、昆布の底力がわかったような気がしますね!出汁を取ったり煮物にしたり、和食には欠かせない昆布。昆布を上手に活用していきたいですね!