能楽についても知ることが出来るドラマ「俺の家の話」!第二話はまた物語が動きます!
サクラの後妻業疑いや秀生の多動性障害・学習障害、介護のストレスをプロレスで解消する寿一…。
ドラマは進行していきますが、何か心に引っかかることがありますね、自分と重ね合わせてしまう部分があるドラマだと思います。
ではでは、「俺の家の話」第二話「後継者決定の舞!魔性ヘルパーの正体」の感想と考察です!
ドラマ「俺の家の話」、第二話の感想!能の宗家のお金の話!
人間国宝、宗家、シテ方(能の主人公を専門に稽古している人のこと)と聞くと何となくですがお金持ちのイメージがありましたが、冒頭からお金の話でショッキングでした…!
能楽の舞台ではシテ方、ワキ方、狂言方、囃子方(はやしかた)、裏方があって、その人たちへの報酬はシテ方が支払うのが通例なのだといいます。
中央で主人公として舞っているシテが一番貧乏なんだという現実…。観山家の経済状況は芸養子の寿限無(桐山健太さん)が把握していて、ドラマの中盤で知らされることになるのですが、かなり厳しい状況ですね…。
離婚して養育費を渡している寿一(長瀬智也さん)もプロレスを引退したばかりで無職状態、長男だけど17歳の時に家出しているので破門。収入源がないので養育費の10万円が渡せないので週一回の面会も拒否されてしまいます。
宗家の寿三郎(西田敏行さん)が門弟たちを集めて自分が「要介護1」の認定、孫の大州が「YO!YO!俺のじいさん、要介護~!」で裏に引きずられていく大州…後継者には長男の寿一を据えると発表すると、門弟たちからもどよめきと文句が飛び交います!
長男が破門になったと聞いていて、寿限無じゃなくて元プロレスラーの寿一なの!?寿三郎先生に教わりたいから高い月謝を毎日払っている、と!言われっぱなしにたまらず立ち上がった寿三郎!「宗家が立った…」の声(笑)
25年のブランクを一週間で取り返してやると言い放ってしまったので、寿一は一週間後に能を披露し門弟たちに認められなければならなくなりました…。
さくらと散歩デートについていく寿一。何かと寿三郎のトイレ行っとけと促す寿一。このシーンが第二話の最後の最後に効いてくるんですよね…。
ケアマネ(荒川良々さん)が家に来て自動で入れるお風呂とか介護用品をいろいろ進めてきても寿一がやると言って購入しませんのでイライラ(笑)荒川良々さんのイライラ演技は宮藤官九郎さんのドラマではおなじみですよね(笑)荒川さんはいつも上司の役どころ。仕事ができる人なんだけど、人間的にはちょっと変人なところが好きです(笑)
ドラマ「俺の家の話」、第二話でのグサッと来たセリフ…
ユカ「好きな人、旦那にしたら幸せになれるわけちゃうねんな、学んだわ」
第二話のテーマかも知れないお金の話に絡んで、経済力の無くなった寿一に放った一言です。寿一も得意技の「寿固め」をかけようかと話題を変えようとしますが盛り上がるわけもなく、フリースクールの5万の月謝も養育費の10万も出せない寿一に腹を立てて面会無しにされてしまいました…。
結婚もお金なのか…でも、現実的にはそう言わざるを得ませんよね…。ユカは秀生が寿一のところにいる間、たまに家に泊まりに来る新しい恋人を作り、秀生は寿一を気遣って言えずにいることを寿三郎に打ち明けます。
金欠のせいで能の稽古に身が入らない寿一。寿限無にお金を借りようとしますが、出演料が少なく、「舞えば舞うほど赤字だよ…」
内緒でデリバリーのバイトを始めていた寿限無。5000円もらえるからと誘われてやってみる寿一ですが、ぐちゃぐちゃで向いてない…さんたまプロレスの後輩プリティ原(井之脇海さん)の彼女役に3時のヒロイン・かなでちゃん登場。
戻って来いと言われつつも断ります。最後にロープに投げて欲しいと頼みますが、ラリアットもされてしまい、なぜか能が覚醒(笑)。ラリアットしたのは長州力さんです(笑)
「介護と一緒で家族には頼みづらいですもんね」と10万円貸してくれたさくら。高砂を褒められたり柔軟剤を変えたことに気が付いたさくらににやける寿一。
にやけながらすき…焼きを囲む中、メールが!さくらの後妻業を疑うような写真が!
寿限無を含んで兄弟会議が。遺言状を書いたとしても遺言執行人を味方に付ければよっぽどのことが無ければ盾になれると。ただし、さくらにお金を借りた寿一はドキッとします(笑)
そんなに悪い人じゃないとさくらを擁護しますが、10万円はユカに渡してしまいました。
秀生が学校で暴れるけど、能の稽古の時はじっとしていることに寿一が偉いなと声を掛けると「お能がすきだから」と。
実際に多動の子が能をじっと見ていることはよく見かけることなのだそうです。稽古の時は暴れることもなく興味を持っているのは、相性や環境が作用しているのではないかということは能楽や稽古の時のあるあるなんだそうです。
さて、門弟と認定された寿一も褒めてもらえるんじゃないかと期待しますが、寿三郎は何も言わず無表情のまま行ってしまいます。
門弟たちに認められるほどの能を舞った寿一ですが、拍手はしないで無言で出ていく門弟たちを見てどうして?と疑問を持ったさくらが寿三郎に問いますが、「そういうもんだ」というんですね。
さくらの後妻業をばらす中、寿三郎が4人目の被害者Dさんになると兄弟たちから忠告!でもさくらがいるから頑張れるという寿一に恋愛感情はないと伝えるさくら。
フラれたと泣きながら風呂に入れてもらう寿三郎に、その年で失恋できるなんて羨ましいよと慰める寿一ですが、10分後にはフラれたことすら忘れてしまう認知症の寿三郎なのでした…(笑)
秀生が能に興味を持ち、姿勢を正して地謡(じうたい)を稽古していることに驚く寿一。それに付け加え、寿三郎が秀生を褒めていることに気づいた寿一。
「声変わりする前に基本をちゃんとしっかりと学べば将来モノになるから」とべた褒めの寿三郎の反応に驚き、息子の秀生に嫉妬する寿一…「一度も褒められたことないのに!!」
秀生に才能があるかも知れないという喜びとそれを上回る嫉妬…親なのに親離れできていない、いびつな大人だと考えている時にマンションの前で恋人を送るユカに遭遇してしまい、気まずくて逃げ出す秀生。
こういう時、女性(ユカ)は強いですね…「(帰ってくるの)早かったね、何かあった?」と、恋人を見られたのに気が付いているのに知らないそぶり。切り替えが早いというか、別れた旦那に関しては冷たいけど終わったことだからと割り切っているから出来るのかも知れません。
家に帰り、洗濯をたたむ寿一。柔軟剤変えた?と聞く寿三郎ですが、「前の方が良かった」と。褒められるかなと期待したのに!!イライラしているところにプロレスの穴埋め出演の電話が!10万を稼ぐために出演する寿一ですが、留守の間トイレに行きたい寿三郎が一人で行けず、廊下で倒れてしまいます…!
…というシーンで第二話は終了!プロレスから帰ってきた寿一はどうするのか?バレてしまうのか?どんなふうに展開していくのか、第三話が楽しみです!
関連記事:俺の家の話、能監修はどんな人か気になる!第一話の感想、ネタバレあり!
まとめ
- 「俺の家の話」第二話は能のシテ方の家の経済状況がわかった!
- 「俺の家の話」第二話では多動の子も能や稽古では集中して取り組む子が実際にいることがわかった!
- 「俺の家の話」第二話ではさくらが詐欺をしているわけではないことがわかった!
能とプロレスを同時に楽しめるドラマ「俺の家の話」は毎週金曜日よる10:00~放送です!