中華料理やラーメンの具におなじみのキクラゲ。食感もコリコリして美味しく、良く食べるし目にするキクラゲですが、実際は何者なのでしょうか?キクラゲの栄養価と効能、デメリットとして考えられるものを調べてみました。
キクラゲは乾燥されているものを購入することが多いと思います。気軽に購入できるものから結構高級なキクラゲまで様々ですが、料理しやすいキクラゲの戻し方で早い方法をお知らせします!
キクラゲって何?驚きの効能とデメリットをお伝えします!
キクラゲは普段食べていますか?中華料理に良く使われているイメージのキクラゲですが、実はきのこの仲間なんですね。きのこは菌類ですので、キクラゲも菌類なんですね!
キクラゲは木に生えるクラゲの様な食感のものという由来があるとか。形が人の耳に似ていることから「木耳」と書きます。柳などの枯れ木に生えるそうです。
菌類はカロリーが少なく、食物繊維が多く含まれているのですが、キクラゲも同じ。菌類の中でも歯ごたえがあり、何より食感が楽しいですよね。私もキクラゲは好きで良く食べています。それでは気になるキクラゲの栄養を並べてみましょう。
キクラゲの栄養(乾燥キクラゲ100g)
- ビタミンD…128.5μm
- ビタミンB2…0.44㎎
- カルシウム…82㎎
- マグネシウム…110㎎
- 鉄分…10.4㎎
- カリウム…630㎎
- 亜鉛…0.8㎎
- カロリー…171kcal
- 食物繊維…不溶性73.1g、水溶性6.3g
- 水溶性コラーゲン
乾燥キクラゲの栄養は実際、他の食材と比べたらどのくらいなのでしょうか。わかりやすいのは食物繊維、キクラゲのゆでた状態だとゴボウの3倍。
食物繊維は人間に必要な6番目の栄養素として注目されています。水に溶ける水溶性食物繊維は体内で膨れますので食べ過ぎ防止に。
キクラゲの効能は?
キクラゲに含まれる栄養素から効能を見てみましょう。
- ビタミンD、カルシウムで骨や歯を丈夫に保ち、骨粗しょう症を防ぐ効能に期待できる。
- 食物繊維で食べ過ぎ防止や血糖値の急激な上昇を防ぐ効能に期待。便通改善にも効果的。
- 水溶性コラーゲンで美肌効果に期待。
ビタミンDは食材の中でもトップクラス!日光を浴びることで体内で作られるビタミンDですが、きのこ類には豊富に含まれています。ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促し、骨を作り健康に保つ効能があります。
ビタミンDが豊富なのは、キクラゲの魅力の一つですね。しかも、カルシウムの含有量もきのこ類ではトップクラスだそう!カルシウムも骨や歯の形成や、神経の興奮を抑える効能も期待できます。
ミネラル類の鉄分はレバーの5分の1個分に値し、カルシウムはというと、牛乳10分の3杯にと同じ含有量です。キクラゲには女性に不足しがちな栄養素が豊富に含まれていると考えられますね。
しかし、栄養が豊富だからと摂りすぎは禁物です。デメリットもあることを踏まえて、適度に食べることをお勧めします。
キクラゲのデメリットは?
キクラゲにも豊富な食物繊維。しかし食物繊維にもデメリットが。食物繊維は適量なら便通に効果があると思われます。しかし、便通に良いからと言って食べ過ぎてしまうのも考えモノです。
食物繊維には水溶性と不溶性のものがあります。食物繊維の摂りすぎは、吐き気や嘔吐をしてしまったり、胃痛を感じたりとデメリットも。便秘の方には逆効果だということもあるようです。便秘がひどい方は、自己判断せずにかかりつけの医師に相談してみてくださいね。
キクラゲの調理方法!戻し方一つで作業が早いのは!?
キクラゲが思ったよりも栄養価が高いことがわかりました。では、乾物であるキクラゲを効率よく戻すにはどうしたらよいか、調べてみました。
キクラゲの戻し方:ぬるま湯
乾燥している状態で市販されていることの多いキクラゲ。調理する前に柔らかく戻す必要がありますね。最も早くキクラゲを戻すには、ぬるま湯で戻す方法なのだそうです。
乾燥キクラゲがかぶるくらいにぬるま湯を加えて、15~30分くらいが目安の戻し時間です。これなら時間短縮で調理に進めますね。
キクラゲの戻し方:常温の水
キクラゲをぬるま湯で戻すと、時間短縮は出来るのですが水で戻した方が美味しいともいわれています。なぜかというと、ぬるま湯でキクラゲを戻してしまうと、細胞壁が開きやすいからだそう。
細胞壁が開き、せっかくのうまみや栄養もぬるま湯に流れてしまうため、水でゆっくりと戻した方が美味しいといわれています。
水でキクラゲを戻すときは、30分からひと晩と意見が様々。キクラゲの生産者さんが戻し方を模索したところ、6時間でキクラゲを戻すと元の重さになるとか。
12時間で戻したキクラゲは、水分を吸い過ぎてしまい、柔らかくなりすぎてしまったそう。食感が悪くなってしまったので、6時間程度で戻したキクラゲが美味しいと言えますね。
キクラゲの戻し方:さらに美味しくなる裏技!
キクラゲだけではなく、乾物を戻すときに美味しくなる裏技があります!それは、砂糖を一つまみ入れること!簡単ですね!
砂糖は保水性が高く、乾燥したキクラゲの中にとどまり、水分を蓄えるのでふっくらと柔らかくなり、美味しくなるということです。
砂糖を入れることは乾物なら何でも柔らかく戻せる裏技なので、乾燥シイタケや昆布にも試してみたい方法ですね!
キクラゲの戻し汁は使える?
乾物だと戻し汁にうまみ成分が移り、出汁として調理に使うことが出来るのですが、キクラゲの場合はどうでしょう。実はキクラゲの戻し汁はあまり美味しくありません。戻し汁が薄いピンク色になるのですが、出汁としては期待できないようです。
ただ、漢方では乾燥キクラゲとナツメを煮出したものを毎日飲むといった生理痛を和らげる民間療法があるようです。
まとめ
- キクラゲの栄養はビタミンD、カルシウム、鉄、食物繊維が豊富だった!
- キクラゲの効能は骨や歯を丈夫に保つ、便通改善、美肌効果などに期待!
- キクラゲのデメリットは食べ過ぎによる食物繊維の摂りすぎ。
- キクラゲの早い戻し方はぬるま湯!しかし美味しい戻し方は水に砂糖を少々入れて6時間!
身近な食材のキクラゲですが、調べてみたらなかなか魅力的な食材だということがわかりました。砂糖を少し入れた乾物の戻し方もすぐに使えそうな裏技なので試してみてくださいね!