古くから民間療法で利用されていたビワの葉。身近にあるビワの葉で作るビワの葉エキス湿布は肩こりや打ち身などに効果がある言われています。今回はビワの葉の湿布の作り方と、効果的な湿布の実践の仕方をお伝えしたいと思います。
ビワの葉エキスは湿布の他に、手作り化粧水として広く知られています。シミが濃くなるのを防ぐ効果があるとされているビワの葉のエキスの効能を調べてみました!
ビワの葉のエキスとは?効果や湿布の作り方!

日本ならどこでも見かけることが出来るビワの木。ビワの実はほのかな甘さで美味しいですね!ビワの葉には抗菌作用や鎮痛作用などの様々な効果効能があるとされ、民間療法に取り入れられています。
民間療法で伝えられているビワの葉エキスとは、乾燥したビワの葉を度数の高い焼酎などに漬けこんでビワの葉の栄養素を抽出したものを指します。
ビワの葉エキスは水で薄めてうがい薬にしたり、布に染み込ませて湿布にしたりと様々な用途があります。
ビワの葉は新芽よりも古く硬くなった年月の経った葉の方がエキスがより濃く出ると言われています。ビワの葉エキスは自宅でも作る事が出来ますので、簡単にご説明しましょう!
ビワの葉エキスを作ってみよう!

ビワの葉エキスを自宅で作る時のレシピを紹介します。用意するものはこちら!
- 乾燥したビワの葉…150g
- 35度以上の焼酎(ホワイトリカー)…1.8リットル
- 保存用の瓶
保存用の瓶は、雑菌が入らないように先に熱湯で煮沸処理をしておきましょう。乾燥したビワの葉は1㎝程の幅にきざみます。手で軽く揉むとビワの葉のエキスがより出やすくなると言われています。
保存用の瓶にきざんで揉んだビワの葉を入れて、上から焼酎を注ぎます。アルコール度数の高い焼酎の方がビワの葉のエキスがしっかり抽出されるようです。
瓶を密封して冷暗所で保管します。エキスが出やすくなるようにビワの葉を漬けた瓶を週に2~3回振ったり、ビワの葉を上下入れ替えたりしてあげましょう。ビワの葉エキスは夏場なら2か月ほど、冬場なら4か月ほどで濃い目の緑色の液体が出来ます。
茶色になったビワの葉を取り出して、ビワの葉エキスの出来上がりです。ビワの葉を取り出したビワの葉エキスは常温でも数年もつと言われています。取り出したビワの葉は不織布の袋などに入れて入浴剤にしても良いでしょう。
ビワの葉エキスの湿布の作り方と実践方法
ビワの葉エキスは湿布法として利用されています。ビワの葉は昔、フレッシュなまま湿布していましたが、ビワの葉エキスを作っておくとビワの葉がなくても湿布法が実践できますね。
ビワの葉は鎮静作用があるので打ち身、肩こり、腰痛、打撲などに湿布します。ビワの葉エキスの湿布法は温湿布。用意するものはこちらです。
- ビワの葉エキス…適量
- お湯…50℃くらい洗面器半分くらい
- ガーゼ…1枚
- タオル…1枚
- カイロ…1個
- ラップ…50㎝くらい
- ガーゼを熱めのお湯に浸して固く絞り、ビワの葉エキスを数滴染み込ませます。
- エキスの染み込んだガーゼを当てて、その上からラップをかぶせてカイロを乗せてタオルで20分ほど保温します。
ビワの葉エキスを直接肌に付けますので、かぶれを起こしてしまう場合がありますので初めにパッチテストをしましょう。捻挫など急性期の場合は冷湿布をしましょう。
ビワの葉の効能はシミにも効果アリ!?

ビワの葉には殺菌効果や鎮静効果があり、虫刺されや吹き出物、湿疹やあせもなどを落ち着かせる効果がある様です。ビワの葉エキスを水虫に塗布すると治りが早くなるとも言います。
ビワの葉のエキスは薄めて化粧水にも出来ますが、シミに効くと言われているのは「ビワ温灸」だそう。私はビワの葉を使った温灸を体験したことがないので詳しいことはお伝えすることが出来ないのですが、出来てしまったシミの除去やシミの予防にも効果があるとされています。
アトピー性皮膚炎の痒くてかきむしってしまって色素沈着した肌にもビワ温灸は効果があるといいます。湿疹がかさぶたになる程度に乾いていればビワ温灸が出来るので徐々に肌がキレイになるのだそうです。
ビワ温灸は火を使いますので注意が必要です。自己判断はしないでビワ温灸の療法士の方に施術してもらうようにしてくださいね。
ビワの葉を使った化粧水が美肌に効果あり
ビワの葉のエキスは化粧水にも出来ます。化粧かぶれで肌が赤ら顔になってしまった方がビワの葉エキスで作った化粧水でキレイな肌に戻ったという体験談もあるみたいです。
ただ、アルコールを使っているので敏感肌の方には刺激になってしまいます。そこでアルコールを使わないビワの葉エキスの作り方もお伝えします。
- 乾燥ビワの葉10gを目安に水600mlを沸騰するまで強火で煮ます。
- 沸騰してからは中火で量が半分になるまで煎じます。
- 煎じた分が1日分です。茶こしやガーゼでビワの葉を濾してください。
ビワの葉を煎じるときの鍋は、土瓶のような焼物か耐熱ガラス、アルミ、アルマイト、ホーロー引きの素材にしましょう。鉄製や銅製のものは煎じ液が変質してしまう恐れがありますので注意してください。
煎じたビワの葉は入浴剤に使えます。煎じて作ったビワの葉エキスを精製水で薄めて化粧水を作ってみましょう。分量は次の通りです。
- ビワの葉エキス(煎じたもの)…10ml
- 精製水…40ml
- グリセリン…0.5ml
- 保存用容器…60ml用1個
敏感肌の方は保湿成分のグリセリンにも反応してしまうことがあります。皮膚が薄いところでパッチテストをして肌に刺激がないか確認してくださいね。
アルコールが入ったビワの葉エキスも化粧水や飲用に出来ますが、アルコールが苦手な方や敏感肌の方には煎じたビワの葉エキスがオススメです。
ビワの葉エキスの用途
煎じて作ったビワの葉エキスはアルコールが入っていない分、日持ちがしません。しかし、アルコールが苦手だったりアレルギーがある方にもそのまま飲んだり化粧水に使ったりと用途が広がりますね。
ビワの葉茶やビワの葉エキスを飲用するときは鎮咳、痰止め、利尿、胃痛、吐き気、むくみなどに効果があると言われています。煎じた分、苦味があり飲みにくいのですが、漢方茶として試してみてくださいね。
まとめ
- ビワの葉エキスの効果を感じられるのは湿布法!
- ビワの葉エキスには殺菌効果や鎮静効果あり!
- ビワの葉エキスはシミにも効果あるとされるが、ビワ温灸の方が効果あり!
- ビワの葉エキスは煎じても作れる!
身近な植物であるビワの葉を使った民間療法は、手軽に出来ますし試してみたくなりますね!私は敏感肌なので入浴剤と煎じたビワの葉エキスを試してみようと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!