もう6月、梅雨入りしましたね。東海地方はアジサイが満開で見ごろを迎えています。今回は品種も増えて人気のガクアジサイについて調べました。ガクアジサイの意外な花言葉と意味を調べてみました!
意外と知らなかったのはガクアジサイだけではなくアジサイの種類!世界中にアジサイはあるんですね。
ガクアジサイは品種改良されています。様々なバリエーションが人気です。プレゼントにも喜ばれるアジサイ。新しい品種の名前もユニークなものが多いので紹介します。
ガクアジサイのまさかの花言葉と意味!
皆さんはガクアジサイというとどんな花を思い浮かべますか?ガクアジサイは漢字では「額紫陽花」と書くように、小さい花を大きい花のような部分で額縁のように囲んでいる花を想像すると思います。
この周りの大きい花のような部分は実は花ではなく、萼(がく)の部分なんだそう。なんだかダジャレのようですが、花の見た目とマッチしていますよね!そして真ん中の粒々なところが花の部分です。丸い粒はつぼみで、だんだん開いて雄しべと雌しべが見えてきます。スプレーで絵を描いたみたいに咲くのがキレイですよね。
ちなみにこの丸い粒々がないアジサイもありますが、こちらは西洋で改良されたアジサイです。日本にもともとあるアジサイは、実はガクアジサイの方だったんです。
日本の来た西洋人が日本の原種であるガクアジサイを自国へ持ち帰り「西洋アジサイ」が誕生しました。日本に逆輸入したことになったんだそう。地味なガクアジサイですがある意味、ラッキーだったのかも知れません。
それと、イギリスのプラントハンター、ジョセフ・バンクスが中国でガクアジサイを見つけ、品種改良しアジサイが「ハイドランジア」と呼ばれ、広まったという逸話も。この中国のガクアジサイは、日本から持ち帰った株が自生したものとも考えられているそうです。
一般的にアジサイは「西洋アジサイ」と言ってもおかしくないほど、そこかしこで見ることができます。しかし、花のような部分は「装飾花」と呼ばれる部分で、雄しべや雌しべがほとんどなく、種も取れません。ですので、西洋アジサイは枝を切り取って行う挿し木や、根から取り分ける株分けで増やします。
ガクアジサイと西洋アジサイですが、見た目が違えば花言葉も違います。ご存知でしたか?花言葉の意味、考えてみると興味も沸いてきます。
- ガクアジサイの花言葉・・・「謙虚」
- アジサイの花言葉・・・「乙女の愛」「移り気」「高慢」「冷淡」「浮気」「忍耐強い愛」(青)、「元気な女性」(ピンク)、「寛容」(白)
なかなか正反対な花言葉ですね。意味深なものもあります。アジサイは色によって花言葉が違うのですね。
アジサイはアルカリ性の土壌だとピンクや赤紫などの赤系に、酸性の土壌だと青系に花の色が変わることからこの花言葉になったんだそう。
日本は降水量が多く、弱酸性の土壌が多いので、青系のアジサイが多のかも。ヨーロッパだと赤系のアジサイが多いんだそうです。ロマンチックですね。
そして、白いアジサイは色を変える成分のアントシアニンという色素をもともと持っていない種類なので、白いままなんだそうです。白いアジサイも可憐でキレイですよね!
ガクアジサイの花言葉は「謙虚」ですが、地味だったであろうことを考えると意味が通る気がします。
意外と知らなかった種類と名前!
アジサイは「アジサイ属」といい、世界中に個性的な種類のアジサイが存在しています。
日本でポピュラーなのはガクアジサイ、西洋アジサイの他に、カシワバアジサイやヤマアジサイ、コアジサイなどがありますが、蔓性のツルアジサイもあるそうです。アジサイの蔓は意外でした。剪定しなければ15~20mにもなるんだとか。フェンスに這わせる楽しみ方が人気のようです。
ガクアジサイはヤマアジサイと交配して品種改良されているそう。近年では品種改良が進み、今まで地味に感じられていたガクアジサイは種類を増やし、いろいろなバリエーションで登場しています。
贈り物としても人気のアジサイですので、新しい品種も含めて贈って喜ばれるアジサイを紹介します!名前も考えられているなぁと感心してしまうものばかりです。
「ダンスパーティ」
ガクアジサイの外側のガクが八重咲です。キレイな八角形で華やかさがありますね!ダンスしているような所からこの名前が付いたのでしょうか。ユニークですね。
「スターリット スカイ」
ガクアジサイの中でも群を抜く美しさ!フリルでしかも斑入りです。「斑(ふ)」とは、白く柄のように色素がないところのことを言います。”夜空”という名前もロマンティック。ほれぼれするほどデザイン性のあるガクアジサイですね!
「初恋」
装飾花の部分がギザギザで少し大きめなのが特徴の「初恋」。ピンクの覆輪(ふくりん)のグラデーションもキレイですね。ヤマアジサイの品種改良なので、葉につやがなく枝が細いのだそうです。
「剣の舞」
シンプルなアジサイですが、繊細な雰囲気も感じさせられるガクアジサイです。名前は力強いイメージのある「剣の舞」。
「ピンキーリング」
よく見るとこの「ピンキーリング」もガクアジサイの一種なんですね。名前の「ピンキーリング」は小指にはめる指輪のこと。乙女心をくすぐる、愛らしいガクアジサイです。
「ポップコーン」
装飾花が丸く、内側にカールしているのが可愛らしいですね。一つ一つの装飾花は可憐なのですが、大輪に成長するとボリュームがあって見ごたえがありますね!
「銀河」
白く縁取りされた八重咲の豪華なアジサイです。「銀河」という名前にふさわしく、大胆で繊細。ガクアジサイのようで、ガクアジサイらしくない魅力のある花ですね。
「てまりてまり」
ガクが八重咲きの西洋アジサイ。名前の通り、満開になるとてまりのようにまんまるになります。大株だと直径30cmくらいになるものも。咲き始めは青色、6月中旬には青色がなくなってピンク色掛かってくるんだとか。
「アナベル」
「アメリカアジサイ」とも呼ばれるアナベル。葉がアジサイよりも薄く、剪定の時期は11月頃。真っ白な花は一輪だけでも圧巻ですね。
「万華鏡」
思わず釘付けになってしまう、華やかな「万華鏡」という名前のアジサイ。楽天でギフト1位だそうです。こんなアジサイのプレゼントは誰だって嬉しいですよね!
まとめ
- ガクアジサイの花言葉は「謙虚」
- 西洋アジサイの花言葉は装飾花の色によってたくさん意味があった。
- ガクアジサイの品種改良によって種類が増えた。
- 新しい種類のアジサイは名前がユニークだった。
アジサイは「秋色アジサイ」といって、咲かせたままにしていると秋にはこっくりとした深い色に変わり、初夏のみずみずしさと違った味わいの花色を見せてくれます。それにアジサイはドライフラワーやアクアリウムの材料としても人気ですね。
ガクアジサイ、西洋アジサイの見ごろは5~6月。梅雨の雨に打たれてもも風流に咲き誇るアジサイを眺めてみませんか。